主に1990年代後半から2000年代初頭にかけての経済状況が厳しい時期に大学や専門学校を卒業した世代を指します。この世代は、経済バブル崩壊後の影響を受け、就職活動が非常に困難だったため、「就職氷河期」と呼ばれています。

 年代

就職氷河期世代は、特に1970年代半ばから1980年代前半に生まれた人々を指します。具体的には、1993年から2005年にかけての卒業生が該当します。

 不当な扱い

  1. 就職難: 就職氷河期世代は、バブル崩壊後の経済不況に直面し、企業の採用枠が大幅に減少しました。多くの学生が内定を得られず、正規雇用の機会を逃しました。
  2. 非正規雇用の増加: 就職できなかった結果、多くの人が非正規雇用に甘んじることになり、安定した職を得られないまま、収入やキャリアの面で不利な状況に置かれました。
  3. 社会的偏見: 就職氷河期世代は「就職できない世代」として、不当な偏見を受けることも多く、自信を失う要因となりました。

 現状と政府の施策

 日本政府は、就職氷河期世代に対する支援策をいくつか実施しています。

  1. 支援プログラム: 政府は、就職氷河期世代向けの特別な支援プログラムを設けており、職業訓練や就職支援を提供しています。
  2. 正規雇用の促進: 正規雇用への転職支援を強化し、企業に対して就職氷河期世代の雇用を促すための助成金を用意しています。
  3. 相談窓口の設置: 専門の相談窓口を設け、就職氷河期世代が抱える悩みや問題に対して、個別に支援を行う体制を整えています。

 まとめ

 就職氷河期世代は、厳しい経済環境の中で多くの困難に直面してきましたが、現在では政府の支援策が進められており、少しずつ改善の兆しが見えています。今後もさらなる支援が必要とされています。

私の体験談

 経済的理由から、通信制大学在学中に、就職活動を開始しました。当時、毎週2回発売する求人誌の求人欄には、四大卒以上という文字が並び、これから中退しようとする身分には、ハードルが高く、未経験採用を謡う企業を中心に、応募を続けました。そのようななか、東京都文京区湯島にあった小さな機械設計会社に入職しました。肩書も見習いながら設計課と書かれた名刺をいただき、浮足立ったのも束の間、ゼネコンバブルの煽りを受けて、水面下では、下請け会社同士の仕事の奪い合いがあったと思います。私も、社長からの業務指示で、図面の納品や新年のあいさつ回り等で、顔を覚えてもらい、なんとか、仕事につながるよう努力しましたが、職場の戦力である先輩社員が立て続けに退職してしまい、いつしか、素人同然の私が、連日の残業で業務をこなす日々・・・。

 物覚えの悪さと世渡りが苦手な私には、毎日社長から叱責を受ける日々・・・。メンタル不調に陥り、日付だけ未記入の退職願をカバンに入れて出社するようになりました。そして疲労困憊な状態が続き、遅刻も繰り返すように・・・。いつものように、第一声の社長からの罵声で、私も堪忍袋の緒が切れ、その場で退職願を机に叩きつけてしまいました。その後、いろいろあって、1年近く在籍した会社を退職し、東京を離れたい一心で、工場派遣の紹介で新潟県長岡市に赴任しました。

 以後、経験職種を増やしながら四半世紀の間、非正規雇用として生きてきました。

 ですが、仕事でいろいろな土地に行けるのは案外楽しかったですね。

 あと、メンドクサイ人間関係も、異動のタイミングで清算できましたから・・・。

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